脳出血を予防するには生活習慣病に注意する
脳出血を予防するには生活習慣病に注意する
脳卒中のなかでも脳出血の頻度は、脳梗塞やくも膜下出血などに比べると頻度は少なく、最近では患者数の減少が続いています。
とはいえひとたび発症すると、後遺症のリスクは高く脳梗塞に比較すると重症化しやすい傾向があります。
たとえリハビリを賢明にこなしても、正常な機能を回復させることは困難です。
このような実態を踏まえると、脳出血にかからないように予防法を実践することが重要といえます。
脳出血には多くの場合、何らかの生活習慣描画基礎疾患に存在しています。
かつての日本人の食生活では塩分摂取が顕著で、高血圧患者が多く高い血圧にさらされることで脳内の血管が破綻するという経過をたどることが多かったようです。
しかし現在でも日本人の塩分摂取量の多さは世界でもトップ規模で、いまだに十分な対策がなされているのとは程遠い状況です。
生活習慣病のなかでも高血圧と塩分摂取量の高さには大きな関連性がしてきされていることもあるため、食生活の見直しなどの生活習慣病のありふれた対策も無視できないものがあります。
喫煙習慣は脳出血のリスクを高くするので要注意
脳出血は脳内の血管が破綻することで出血が脳内に広がる状況ですが、現在では基礎疾患の存在や生活習慣が発症に影響を与えると考えられています。
基礎疾患としては高血圧や糖尿病・資質異常症などが重要です。
これらの生活習慣病に共通しているのは全身の血管にダメージを蓄積させる点です。
問題のある生活習慣のなかでは喫煙が与える悪影響は看過できないレベルにあります。
タバコを吸うことによりリラックスする効果を実感する方が多いようですが、これはタバコを吸うことによる全身の血管の収縮状態の影響です。
血管が一時的に収縮し、脳への血流が抑制されることでリラックスしていると錯覚するわけです。
しかしタバコをすうことによる血管収縮は高血圧を悪化させる要因になります。
高血圧も血管が収縮することで発生するという共通のメカニズムを持っているからです。
また喫煙は動脈硬化の悪化要因でも知られています。
つまり血管収縮と動脈硬化悪化によりタバコは脳出血のリスクを無視できないレベルにまで高めているわけです。